こぼれ話として、レイアウトについて語ります。
当鉄研では毎年新しいコンセプトでレイアウトを作っています。
去年は東急、今年は中央線、来年は碓氷峠。
規格も昨年からNゲージに完全シフトしました。
Nゲージにシフトしたことでフル編成の模型が
安価で手に入るようになったため、このように
沿線を重視したレイアウトの製作が出来るようになったのです。
しかしながら、皆様の見ての通り、再現度は30%にも満たしていません。
他の学校のレイアウトを見ていると、根気よく再現しているところや、
とりあえず長く走らせようとしているところなど、様々です。
この部活のレイアウトは、まさに後者でしょう。
とにかく走りさえすればいいというのが根底にある、と言わざるを得ません。
それはやはり、長くHOゲージをやってきたうえでの
「大きければとりあえず何とかなる」
という考えが根強く残っているからだと考えています。
少なくとも、去年はその考えが生き残っていました。
我々は風景を「設置」しているにすぎなかったのです。
世の「おじ様方」が製作されているレイアウトは、
一畳分、もしくはそれ以下のスペースに
長い時間をかけて作られたもので、
風景の一つ一つにドラマが秘められていることが感じられます。
まさに風景を「再現」しているのです。
現在手直ししている中央線も、新たに作る碓氷峠も
目指すべきものは「再現」なのですが、
いかんせん、我々には製作期間が1年しかありません。
結局は時間のせいになってしまうのが、悔しく思われます。
そのような中で、どこをいかにこだわるかが重要になってきます。
中央線では御茶ノ水、碓氷峠では碓氷川の橋梁が目玉となるので、
その風景を「再現」し、別のところでは風景を「設置」するといった
「半モジュール型レイアウト」を、これからのレイアウトの
コンセプトにしたいと思っています。
ただ、どれくらいの事が達成できるかは、直前までわからないのです。
(宮さん)
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